臆病な牙

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臆病な牙(15)

<<はじめから読む!<14話 店を出て、二次会に行くグループと帰宅するグループに分かれる。当然、冬夜は帰ろうとしていたのだが、橋本が首に腕を巻きつけてきた。「おい橋本……苦しいっての」「なんだよー。帰るのかよ! 今日全然話してねぇじゃん」 ...
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臆病な牙(14)

<<はじめから読む!<13話 また来週、という約束は、反故にされた。 コール音だけが、むなしく耳元で響いている。学生会館の廊下で、誰もいないことをいいことに、冬夜は小さく舌打ちをして、通話を切断した。 授業後にミーティングを行い、そのまま三...
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臆病な牙(13)

<<はじめから読む!<12話 二人で遊びに行く定番の場所は、映画館のレイトショーだ。 九月、まだ余裕で夏休み中の冬夜は、寝坊しても支障がないのをいいことに、話題の映画を慎太郎とともに、いくつも見に行っていた。「す……っごく面白かったな!」 ...
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臆病な牙(12)

<<はじめから読む!<11話「もう、はぐれちゃだめだからな」 うん、と何度も大きく頷いて、少年は手を振りながら、その場を去って行った。ぼんやりと彼に手を振り返したままでいた冬夜の肩を、慎太郎がぽん、と叩いた。「慎太郎……」 冬夜の戸惑いに慎...
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臆病な牙(11)

<<はじめから読む!<10話 慎太郎と顔を見合わせ、二人できょろきょろと辺りを見渡すと、水色の甚平を纏った、五歳くらいの男児が、涙を擦り、しゃくりあげながらとぼとぼと歩いているのを見つけた。 疑いようもなく、迷子である。周囲には何人もの若い...
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臆病な牙(10)

<<はじめから読む!<9話 慎太郎が半吸血鬼で、血液を必要としているとわかった日から、待ち合わせの場所は、駅前ではなくて、慎太郎の部屋になった。 遊びに行くのも週に一回程度だし、外で貧血で倒れられても困る。 定期的に血を飲んでいれば、一回の...
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臆病な牙(9)

<<はじめから読む!<8話「いっ!」「大丈夫かよ、月島」 サークル活動を通して、だいぶ上達したと思った針仕事であったが、気を抜くと指を突き刺してしまう。 香山が「絆創膏いる?」と尋ねてくるが、ぽっちりと血が滲んだだけなので、断って、指先を含...
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臆病な牙(8)

<<はじめから読む!<7話 目を覚ました冬夜の額には、慎太郎のために購入した冷却シートが貼られていた。身体を起こすと、真っ先に目に入ったのは、ぴしりときれいに土下座をしている慎太郎の姿だった。 顔立ちは西洋風なのに、仕草はどうしても日本人だ...
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臆病な牙(7)

<<はじめから読む!<6話 慎太郎と友人になってから、冬夜の生活は充実していた。 外に遊びに行くのは勿論新鮮だったが、慎太郎の優しさに触れることが、一番嬉しかった。 慎太郎の家は、家賃が高そうなマンションで、冬夜の住む学生アパートに遊びに来...
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臆病な牙(6)

<<はじめから読む!<5話 待ち合わせの時間の十分前に、駅に着いた。入口の隅で、目立たないように立っている。 休日の午前中ということもあり、家族連れの姿も多い。 冬夜はスマートフォンを取り出して、ゲームアプリを起動させた。特にはまっていると...
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