長編小説

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二週間の恋人(8)

<<はじめから読む!<7話 散々押し問答をやりあった末、折れたのは要の方だった。若さは勢いがあり、かつ、粘り強い。あまりのしつこさに、呆れて頷いた瞬間、俊平が近づいてきたので、慌てて拒絶した。 学校では、何もしないこと。要は約束を徹底させた...
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二週間の恋人(7)

<<はじめから読む!<6話「じゃあ、ヒントあげます。俺は先生の、初めての生徒の一人。きっと、数学なんて意味ないよって喚いた、最初の生徒なんじゃないかな」 ヒントではなく、もはや答えだった。最初の生徒、それはすなわち、要が教育実習生として聖明...
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二週間の恋人(6)

<<はじめから読む!<5話 おずおずと扉が開いた。せんせい、と泣きそうな声をあげて立っていたのは、中学一年の生徒だった。要は腰を上げて、少年に近づく。「どうした? 昨日の授業でわからないところでも、あったのか?」 抑揚があまりない声は、教室...
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二週間の恋人(5)

<<はじめから読む!<4話 四時間目は要も授業がなく、俊平にさせる授業見学もなかった。空き時間で彼は、さっさと授業見学の記録をつけていた。備え付けたポットを使い、お茶を淹れた要は、席に戻る前に後ろからちらり、と覗き込む。 豪快そうな見た目に...
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二週間の恋人(4)

<<はじめから読む!<3話 火曜の三時間目は、高校二年、特進科理系の授業だった。使用するプリントの束を、隣にいる背の高い青年は、「持ちますよ」と要の了承も得ずに、取り上げた。 俺が持つ、と強固に主張するのも大人げないか。要は素直に渡して、礼...
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二週間の恋人(3)

<<はじめから読む!<2話「函館は久しぶりか?」 軽い雑談の始まりを察して、俊平は表情を明るくした。大きな口を開けて笑い、首肯する。「サークルとかテストとかで、夏休みもあんまり帰省していなくって。この時期に帰ってこれてほっとしてます。何せ向...
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二週間の恋人(2)

<1話 今年の実習生は十人。そのうち数学科は俊平だけだった。まずは全体説明を受け、それから手の空いている時間帯に、各教科の担当教員とミーティングを行う。「数学科の瀬川です。新田先生は、中学の免許も取る予定だったね。今日から三週間、よろしく」...
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二週間の恋人(1)

「東京大学から来ました。新田にった俊平しゅんぺいです。担当教科は数学です。よろしくお願いします」 男ばかりの黒と白の群が、彼の挨拶を聞いた瞬間に、ざわめいた。要かなめは自分のクラスの生徒たちを、眼鏡の奥から軽く睨みつける。 真っ先に気がつい...
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臆病な牙(25)【終】

<<はじめから読む!<24話 恋人になってからも慎太郎は、相変わらず優しく、臆病だった。冬夜の願いをすべて叶えようとするので、彼を止めるのに大変なときもあった。「ところでさ、ずっと聞きたかったことがあんだけど」 キッチンでコーヒーを淹れてい...
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保護中: 臆病な牙(24)

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