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みんな愛してるから

夏織(12)

<<はじめから読む!<11話 家の外に出ると、文也は「行かない」と言った離れに、どんどん近づいていった。「ちょ、ちょっと! いいの? お義母さんに怒られるわよ?」 この声も母親に聞かれたらアウトだ。夏織は声を潜めて、文也の行動を咎めた。だが...
みんな愛してるから

夏織(11)

<<はじめから読む!<10話 七月に入り、夏織は退職した。手渡された花束は、皆がカンパして購入したものだと言っていたが、その「皆」の中に、百合子は入っていないのだろう。 それにしても、悪阻がこんなに辛いなんて思わなかった。退職していて本当に...
みんな愛してるから

夏織(10)

<<はじめから読む!<9話 現在文也が暮らしているマンションに移るだけなので、準備にそう人手はいらない。 夏織の主張は通らなかった。妊娠してから、文也はとても過保護になった。まだ安定期じゃないんだから、と諭された。「ごめんね、明美。休みの日...
みんな愛してるから

夏織(9)

<<はじめから読む!<8話 次の日すぐに、文也は夏織が妊娠したことを上司に申し入れ、退職の旨を切り出した。夏織は彼の隣で、黙っているだけでよかった。 おめでとう、という祝福の声が、ぱらぱらと上がった。以前子供ができた職員に対しては、もっと皆...
みんな愛してるから

夏織(8)

<<はじめから読む!<7話「おめでとうございます」 給湯室で昏倒したところを発見され、病院を訪れた夏織に対して、医師は祝福した。内科やら外科やらの問診を元に、最後に回されたのは婦人科だった。 ストレスなのか、それとも何か大きな病気なのか。そ...
みんな愛してるから

夏織(7)

<<はじめから読む!<6話 それからの一ヶ月あまりは辛いものだった。 身に覚えがないのに、役所のメールアドレスには、夏織のことだとわかるようにクレームが入る。電話も同様だ。 その度に夏織は叱責され、どんどん信用をなくしていく。絶対に百合子の...
みんな愛してるから

夏織(6)

<<はじめから読む!<5話 逃がすな、と明美は強く主張したが、そもそも文也のような人間が、他の女にふらっと来たようなことがあるとしたら、それはもう、本気なのではないか。 本当に私でいいの? 他に誰か、好きな人でもいるんじゃないの? なんて、...
みんな愛してるから

夏織(5)

<<はじめから読む!<4話 こっちこっち、と手招きされて、夏織は小走りに駆け寄り、「ごめん! 遅れて!」と手を合わせた。「ほんとよ。自分で遊ぼうって呼び出しておいて遅れるなんて。相変わらずね、夏織」 明美あけみはそう言って、紅茶のカップを小...
みんな愛してるから

夏織(4)

<<はじめから読む!<3話 翌朝、出勤してきた百合子を待ち構えて、文也は人目につかない場所へと呼び出した。 はらはらした思いで見守っているのは夏織だけではなかった。昨日の食堂での一件は、思った以上に目立っていたようで、文也と百合子の向かった...
レビュー

『これは経費で落ちません!7』(青木祐子)

商業出版されている本のレビューも、一応は本屋の端くれとして書いていきたいな、と心を新たにブログを書いています。皆さんのご自宅近くの書店は、営業していますか?そろそろ再開というところもあるかもしれません。書店も休業の影響を受けています。ぜひお...
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