短編小説 私のお母さん 産みの親と育ての親が違うのは、まれによくある。 積極的には言わないけれど、親密になるにつれて、打ち明け話をするようになる。一般家庭の子には同情され、腫れ物扱いされる場合もあるけれど、「実は……」と、お互いの秘密を共有する友人もいた。 人... 2023.12.20 短編小説青春
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【17】 <<はじめから読む! <【16】 ジョシュアの言う「今度」は、なかなか訪れなかった。 すっかり回復したボルカノ王が、軍を振り回しているせいで、ジョシュアは家に帰ってこられない日が増えた。朝も早くに出ていくため、朝食の時間くらいしか、話す... 2023.12.20 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【16】 <<はじめから読む! <【15】 夜会の日から五日、ジョシュアは家に帰ってこなかった。 彼が先頭に立って、医師団と連携を取り、腹痛の解明に挑んだ結果、食中毒であることがわかった。夜会の前に、側近中の側近である貴族を集めての晩餐会があり、... 2023.12.20 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【15】 <<はじめから読む! <【14】 城を見上げるのは、二度目だった。 一度目は、自分の命を守ることだけを考えていた。母国にとっては、レイナールが生きようが、この地で死のうが、どちらでも構わなかった。死ねば開戦、生きて根づけばそれはそれで使... 2023.12.17 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【14】 <<はじめから読む! <【13】 レイナールの初めての恋は、六歳の頃だった。 すでに王家に入ることが決まっていたから、残りわずかな親子の時間を、ことさらに実父は大切にしていた。 当時はまだ大臣の地位になく、実務に携わる外交官であった父... 2023.12.17 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【13】 <<はじめから読む! <【12】 夜になって、レイナールの部屋のドアを叩く音がした。 「はい」 俺だ、と聞くやいなや立ち上がり、出迎える。扉を開けると、冷気がスッと入り込んできて、身が縮こまった。 ジョシュアはレイナールの姿を見て、少... 2023.12.15 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【12】 <<はじめから読む! <【11】 「レイナール様、少しよろしいでしょうか」 和解したとはいえ、カールはやはりどこかよそよそしい。残るふたりが友好的すぎるだけなのだが、レイナールは彼が話しかけてくると、嬉しいと同時に、背筋が伸びる。 読ん... 2023.12.14 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【11】 <<はじめから読む! <【10】 ジョシュアにとって、丸一日の休みは珍しいことだ。軍だけでなく、王都における侯爵の仕事もこなさなければならない。領地は祖父に守ってもらって、現在は仕官しているが、そう遠くないうちには、領地に戻る予定だから、... 2023.12.13 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【10】 <<はじめから読む! <【9】 その夜、ジョシュアはレイナールの部屋を訪れた。 入ってくるなり頭を下げたジョシュアに、面食らってしまう。慌てて顔を上げさせるべく説得するが、彼はなかなかに頑固で、最敬礼の角度を崩さなかった。 「ジョシュア... 2023.12.12 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【9】 <<はじめから読む! <【8】 ジョシュアの天然すぎる一面を見た翌日、「もう大丈夫だろう」と、アルバートは領地へと帰っていった。一週間あまりの滞在だったが、なんだかもうずっと一緒に暮らしているかのようで、寂しい。レイナール自身が、ボルカノ... 2023.12.12 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説