ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【34】 <<<はじめから読む! <<【33】 店には、二日続けて客がやってきた。日がな一日店を開けていても客が来ることはほとんどないのだから、これは快挙である。糸なんて、そんなに大量に買うものでもない。手芸趣味の人であっても、頻繁に買い替えること... 2023.11.03 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【33】 <<<はじめから読む! <【32】 第四話 きょうだいあい 夏休みになって、僕は糸屋「えん」に入り浸っていた。 父は仕事に行くが、専業主婦の母は、家にいる。学校がないと、ずっと顔を合わせることになり、気まずい。かといって、自分の部屋に... 2023.11.02 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
レビュー 「黒い羊は銀の魔導士の愛を夢見る」(魚形青) 今回はこちら。 「黒い羊は銀の魔導士の愛を夢見る」(魚形青) 10月のニコニコカドカワ祭りでは、3冊角川系列の文庫を買いました。そのうちの一冊がこちら。魚形青先生の本は、デビュー作からすべて拝読しております。 今作は転生・・・・・・というと... 2023.11.01 レビュー商業小説・漫画
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【32】 <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【31】 結局その後、大騒ぎをしていた僕たちのところに、篤久の母が血相を変えてやってきた。 何度言っても繰り返し巻いた糸がすべての指からなくなり、「母さん」と弱々しい声で呼んだ息子のことを... 2023.10.25 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【31】 <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【30】 一緒に行く、と言ってくれた大輔の予定に合わせた、木曜日。肉のフジワラは木曜が定休だった。店まで行くと、「よぉ」と、すぐに彼は出てきた。 「渚も行くって聞かなかったけど、あいつはガッ... 2023.10.23 ごえんのお返しでございますライト文芸
短編小説 耳たぶの献身 盆の季節、田舎の居酒屋は繁盛している。「しゃーせー!」と、若いアルバイト店員の威勢のいい声は、半ばやけくそに聞こえた。 広い座敷を一間借り切っての高校の同窓会は、年に一、二回開催されているが、私が出席するのは、久しぶりのことだった。 「芙... 2023.10.20 短編小説青春
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【30】 <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【29】 引き返してきた僕のことを、糸子はちらりと見上げた。いつもと違う。そう思ったのは、彼女がずっとこちらを見据えているからだ。普段はすぐに目を逸らすのに。 微笑みを絶やさない彼女は、人... 2023.10.18 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
イベントその他 「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり展」@弥生美術館 9月30日~、弥生美術館で開催中の展覧会に行ってきました。 弥生美術館は東京大学本郷キャンパス・弥生門のほぼ真向かい。私は在学中は根津駅から通っていたので、この門を毎日使っていました。なのに一回も行ってないっていうね!竹久夢二美術館と併設に... 2023.10.17 イベントその他雑記
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【29】 <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【28】 大輔と渚は、ずいぶん先に行ってしまっていた。慌てて追いかけていく。 方角を誤らないのは、大輔の「なーぎさー」という、なんとも情けない悲鳴のおかげだった。彼の馬鹿でかい声に感謝した... 2023.10.16 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【28】 <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【27】 いつだってこの入り口に立つときは緊張するのだが、今日はひとしおだった。なにせ、ひとりじゃない。 僕の隣でワクワクを隠せていない大輔を見上げて、こっそりと息をつく。 コロッケ一個... 2023.10.15 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説