『溺愛αと花喰らうΩ』レビュー

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令和BL小説グランプリ レビュー

いよいよ「令和BL小説グランプリ」全作レビューも終わりが見えてきました。
なんなら昨日、全作読了しました。(自分の以外)

こんにちは。葉咲透織です。

イベント参加作品のレビューが全部終わったらまとめ記事を作るのと、他の読み放題作品のレビューは続けていきたいと思っています。

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『溺愛αと花喰らうΩ』

13冊目!

『溺愛αと花喰らうΩ』 (室蘭葉美)

タイトルからアルファがオメガを溺愛する話なんだなあ~、というのはわかりますが、「花喰らう」とは何ぞや?

主人公の辰紀は祖母の形見を買い戻しに骨董店に訪れます。
しかし地元の名士である有栖川家の竜仁に先に買われてしまっていました。
形見を取り戻すべく、辰紀は交渉を持ちかけますが……。

なんとなく受けの辰紀に人間味がないというか、人生投げやりに生きている感じがします。
性格もひねくれていて、竜仁と契約を交わす素振りを見せていますが、その実出し抜く気満々。
辰紀自身の元からの性格というよりも、アルファへの悪感情を祖母によって植え付けられ、中毒性のある花を食べさせられていたからでしょう。

アルファへの抵抗手段が花というのが目新しいポイントです。
竜仁は辰紀のことを運命のつがいだとわかっていますが、花に侵された辰紀は気づきません。
花の成分が沁み込んだ辰紀の身体はアルファにとっては毒ですが、彼を救うために竜仁は無理をします。

恋愛の障害が花だなんて、ロマンチックですね。

溺愛アルファの名にふさわしく、竜仁はジェントルマンです。
常に辰紀の身体を案じ、無理はさせない(と言いつつ、毒抜きのためのセックスはするけど)。
何より萌えポイントは、敬語攻め……!

最初は「絶対裏の顔のあるエセ紳士だろ」(失礼)と思っていました。
本の帯にするなら、

「その甘い蜜をすい尽くして代わりに私の精を注いでやろう」

『溺愛αと花喰らうΩ』本文より

ここだろうって思ったんですけど、読み進めていったら違った。
鬼畜を全面に推す話じゃなかった。

アルファとオメガの間には運命の番というシステムがあるけれど、お互いに他に好きな人ができたらどうする? 
というのが二人の祖父母の確執であります。
ここはぜひとも、個人的にも突き詰めて考えてみたいテーマだと思います。


↑紳士に溺愛されるストーリーが好みの人はこちら!

室蘭葉美さんのtwitterはこちら

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