女装

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短編小説

ヘミオラのウサギ

机の天板を雑巾で拭くと、ガタゴトと音を立てて、ぐらつくものがある。授業中にノートを取っているときに、気にならないものだろうか。 確かこの席は、学年一位の内藤ないとうくんが座っている。弘法筆を選ばず、というやつなのかもしれない。秀才は、どんな...
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エピローグ それでもやっぱりやめられない

<<はじめから読む!<12-4話 神崎! と後ろから声をかけられて、靖男は振り返った。そこにはやや疲れたような佇まいだったが、満面の笑みで手を振る千尋がいて、靖男も片手を挙げる。「実験終わったのか?」「なんとかね。ほんと、今回ばかりは家に帰...
BL

12 もう一度、最初から(4)

<<はじめから読む!<12-3話 はあぁ、と満足げに溜息をついてそのまま目を閉じていた靖男の意識を引き戻したのは、きゅるるるる、という間抜けな音だった。身体を起こすと、千尋はそっぽを向いている。その耳が真っ赤になっていて、千尋の腹の虫だとい...
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保護中: 12 もう一度、最初から(3)

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保護中: 12 もう一度、最初から(2)

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12 もう一度、最初から(1)

<<はじめから読む!<11-2話 十一月になり、にわかに肌寒くなった。目の前に現れた千尋の首元にはマフラーがぐるぐると巻かれていて、噴き出した。「早くない? マフラーは」「早くない。寒いの嫌いなんだよ」 それは肉がないからだろうと思う。もう...
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11 笑顔のメダル(2)

<<はじめから読む!<11-1話 後夜祭も終わって、千尋を着替えさせた。千紗を送るという千尋に、靖男はついていった。千紗はご満悦だった。あれこれ積極的に学生たちに話しかけて、連絡先をゲットしていた。さすが肉食女子。思わず声に出していた。「年...
BL

11 笑顔のメダル(1)

<<はじめから読む!<10‐3話 おいどこまで行くんだよ、と靖男が聞くと、千尋は、「保健センター!」と一言叫んだ。「保健センター、今日はやってないぞ!」 ミッキーならば必ず知っている情報を言うと、千尋はぴたっと止まって困った顔をする。 骨折...
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10 学園祭当日(3)

<<はじめから読む!<10-2話 ミスター・かぐや姫コンテストは用紙とインターネットでの投票を受け付けている。二日目の正午に投票は締め切られ、必死に委員たちが集計をする。 グランプリ発表に向けて、千尋は女装をしていた。今日はバラエティショッ...
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10 学園祭当日(2)

<<はじめから読む!<10-1話 ミスター・かぐや姫コンテストは初日ステージの目玉である。本来靖男が一人で司会をする予定だったのだが、千尋のフォローのため総合司会の小林がこのコンテストでも司会をすることになった。靖男はステージ脇で音響を手伝...
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