ライト文芸 星読人とあらがう姫君(3) <<はじめから読む! <2話 しかし結局、露子が入内することはなかった。そして三年経った今もまだ、独り身だ。雨子はさめざめと泣きながら、 「わ、わたくしがぁ、あんなときに声をかけなければぁ、今頃姫様はぁ……!」 と後悔の弁を述べる。 ... 2020.08.09 ライト文芸星読人とあらがう姫君
ライト文芸 星読人とあらがう姫君(2) <<はじめから読む! <1話 帝への入内の話が出たのは三年前、まだぎりぎり露子が適齢期だったときだ。大貴族の邸宅が並ぶ一角から外れた露子の家に、帝からの使者がやってきた。 応対した父が、露子の名前を呼びながら、渡殿わたどのをどたばたと走... 2020.08.08 ライト文芸星読人とあらがう姫君長編小説
ライト文芸 星読人とあらがう姫君(1) <はじめから読む! ぱっちりと目を覚ました露子つゆこは、あまりの寒さに身震いして上掛けを引っ張った。春はあけぼの。とはいえ、弥生の朝は本日雨模様で、空気は湿っている。 しとしとという音を聞きながら、溜息をつく。雨なんて嫌いだ。 「う~…... 2020.08.08 ライト文芸星読人とあらがう姫君長編小説
ライト文芸 星読人とあらがう姫君(序) 誰かが打ち捨てていった毬を、少女の小さな手が拾った。ひとつ、ふたつと地面についた。楽しくもなんともないのに、いつまでもついていた。 耳に聞こえてくるのは、蝉しぐれ。そして夏の悲しい断末魔に重なるのは、坊主たちの大音声だいおんじょう。 少... 2020.08.08 ライト文芸星読人とあらがう姫君長編小説
レビュー 『初恋の花ふる里~白緑竜と白銀狐の婚活恋もよう~』(風巻ユウ) A-1グランプリ&令和BL小説グランプリ、皆さん楽しんでいますか? 私は読み手としてですが、毎日の結果発表楽しみにしております! 私の読んだ1ページが反映されているんだなー。 『初恋の花ふる里~白緑竜と白銀狐の婚活恋もよう~』 今回はA-1... 2020.08.08 レビュー第6回A-1グランプリ
レビュー 『これは経費で落ちません!7』(青木祐子) 商業出版されている本のレビューも、一応は本屋の端くれとして書いていきたいな、と心を新たにブログを書いています。 皆さんのご自宅近くの書店は、営業していますか?そろそろ再開というところもあるかもしれません。書店も休業の影響を受けています。ぜひ... 2020.05.29 レビュー商業小説・漫画
インディーズ小説・漫画 『無明情夜』レビュー ずっとバイトがなくて暇を持て余しているので、読書その他が捗りますね。 たくさん読むなら、Amazon kindle unlimitedに登録するとオトクです。 先日はひたすら漫画を読み続けていました。1日で20冊とか30冊とか。マンガ喫茶気... 2020.05.09 インディーズ小説・漫画レビュー
ファンタジー 涙屋の未亡人 細い装飾文字で書かれた看板を前に、カールはお仕着せの鎧の泥を拭った。兜を脱いで、髪の毛を手ぐしで整える。蒸れてぺたりと寝てしまった自慢の金髪は、なかなか納得できる形にはならない。 悪戦苦闘するカールだったが、不意に店の扉が開いた瞬間、動き... 2020.03.29 ファンタジー短編小説