レビュー 『神招きの庭2 五色の矢は嵐つらぬく』(奥乃桜子) 今年があと2ヵ月しかないことに、絶望しています。 2021年のノベル大賞、間に合うのだろうか……。 『神招きの庭2 五色の矢は嵐つらぬく』レビュー 本日のレビューはこちら。 『神招きの庭 2 五色の... 2020.11.08 レビュー商業小説・漫画
短編小説 海を泳ぐ月 廊下側の後ろから二番目の席は、ほぼ対角線上にある、窓際の一番前にいる彼を観察しやすくて、私のお気に入りの席だ。 「森もりー。森海かいー。ここの訳」 その後三回、先生は彼の名前を呼んだ。ようやく自分があてられているこ... 2020.11.06 短編小説青春
短編小説 魔女の爪は赤い 「なぁ。その赤い口紅、やめない?」 浩司こうじの言葉に、私はメイクの手を止めた。今まさに繰り出していたのは、広義の「赤」リップだ。この秋冬の流行であるテラコッタに近い色味は、いくつものブランドをはしごして手に入れた。私に似合う色を... 2020.10.31 短編小説
短編小説 月色果実 その瞬間、私は風になっていた。 そう表現すれば格好いいが、夕飯の支度をしているはずの母が、たまたまタイミング悪く、台所から出てきた。トイレに行くのに、玄関前でばったり出くわした。 「あら、おかえり」 帰宅し... 2020.10.29 短編小説青春
ライト文芸 高嶺のガワオタ(45) <<はじめから読む! <44話 飛天が高岩が講師を務める養成所に通いだして二ヶ月弱が過ぎた、六月頭。 飛天は空港にいた。 「わざわざ見送りに来てくれて、ありがとうございます」 にっこりと微笑んだ... 2020.10.01 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(44) <<はじめから読む! <43話 「十年近く前のことを言われても、と晒したアカウントを憎みました。大きな仕事が決まったのに、全部ダメにされた。その傲慢さをきっと、見透かされていたんだと思います。一部の特撮ファンからは、厳... 2020.10.01 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(43) <<はじめから読む! <42話 パソコンはじめ、機材は次郎に借りた。スマートフォンからでもできるらしいが、やり直しがきかないから、しっかり大きな画面で確認しながらやりたい。 次郎は心配そうにしていたが、飛天が... 2020.10.01 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(42) <<はじめから読む! <41話 晩秋の季節でも、子供たちは元気だ。ぴったりした素材のスーツは夏はあんなに地獄のように暑いくせに、冬はどうして寒いのだろう。 それでも、激しい動きに次第に息が弾み、身体が熱を持つ... 2020.09.30 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(41) <<はじめから読む! <40話 空気の澄んだ、真っ青な空が美しい朝だった。イラストのお手本のような雲が、ちらほらと点在しているのもまた、なんとなく気分がよかった。 待ちきれない様子でざわついているテント外の声... 2020.09.30 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(40) <<はじめから読む! <39話 「なぁ、品川。俺の言ったこと、覚えてるか? 子供を侮るなってやつ」 「はい」 忘れるはずがない。 特撮ドラマは作り物だ。異形の化け物や宇宙人も、それを倒す正義の変身... 2020.09.30 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ