不幸なフーコ

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ライト文芸

不幸なフーコ(26)

<<はじめから読む!<25話 文化祭の出し物は大きく分けて三種類。展示とステージ発表と模擬店だ。文化部は自分たちの日頃の成果を発表する舞台として、作品展示をしたり、体育館ステージで音楽や演劇を行う。 クラスの出し物は、ほとんどが模擬店だ。共...
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不幸なフーコ(25)

<<はじめから読む!<24話 夏休みが終わるまでに、私は哲宏と仲直りをすることがなかった。 風子の宿題の手伝いも、私だけが風子の家に行き、自分の家に呼ばなかった。哲宏と私の間に何があったのか、風子は何も気づいていない。 哲宏も哲宏だ。 綾斗...
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不幸なフーコ(24)

<<はじめから読む!<23話 小学校五年生。宿泊研修のときのことだった。 少年の家、とかいう宿泊施設が郊外にあり、そこで一泊二日、外でご飯を食べたりスタンプラリーをしたり、とにかく自然と触れ合う学校行事である。 転校してきてから一年経っても...
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不幸なフーコ(23)

<<はじめから読む!<22話 花火大会以来、風子はスマホを見つめてちょっとおとなしくしていることが増えた。 心配するふり、何も知らないふりで、「どうしたの?」と、声をかける。 しょんぼりと眉を下げた彼女は、「崇也センパイ、返事してくれないの...
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不幸なフーコ(22)

<<はじめから読む!<21話 私は、金髪男と二人きりになった。 人混みの中、背の高い男はよく目立った。夜の河川敷、屋台の灯りを金髪が反射する。美容院に頻繁に行っているわけでもなさそうで、その輝きは美しいとはとても言えない、まばらなものだった...
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不幸なフーコ(21)

<<はじめから読む!<20話 花火が打ち上がるまで、あと一時間半もあるというのに、観覧席は大勢の人で賑わっていた。 なんとか座れる場所はないかと探していると、風子が「あっ」と声を上げ、手をぶんぶんと振り回した。巾着を持ったままだったので、た...
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不幸なフーコ(20)

<<はじめから読む!<19話 花火大会当日。私は風子の家に、少し早めにやってきた。「野乃花ちゃん、おいで」 私を含めた何人かで花火に行くのだと風子が報告したところ、祖父母は喜んだ。 何せ、手のかかる孫娘である。小学校のときからまともな友達は...
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不幸なフーコ(19)

<<はじめから読む!<18話 勉強会はその後は和やかに再開された。綾斗をなだめながら、夕方になり、母親が帰宅する前に風子を帰す。「哲宏の教え方、わかりやすかったでしょ?」「うん!」「また教えてもらいたいよね?」「うん!」 よし、これで言質は...
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不幸なフーコ(18)

<<はじめから読む!<17話 哲宏はすぐに、凜莉花の様子を見に行った。私も行くと立ち上がりかけたが、「やめとけ」と制止されて、座り直した。 ちゃんと謝罪できていないから、と言い募ったが、彼は首を横に振る。「あいつはこじらせてるだけだから。そ...
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不幸なフーコ(17)

<<はじめから読む!<16話「私もわかんないんだってば」 風子が来ていることを知ると、途端に渋り始めた哲宏を、電話じゃ埒が明かないと直接迎えに行った。「私が文系なの、知ってるでしょ」 基本の基本で躓いている風子にわかりやすく教えてあげられる...
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