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BL

偽りの魔法は愛にとける(7)

<<はじめから読む! <6話 「つ、疲れた……」  どうしても残業をしなければならなくなった一日を、海老沢は憂鬱に過ごした。本当ならば今日は、店を手伝いに行こうと思っていたのに。すでに開店時間は過ぎてしまっている。  昼の間に今日の残業はわ...
レビュー

『禁断の凹果実』(バーバラ片桐)

イベント中で電子書籍を読まなければならないのはわかっているのですが、こちらは一気に読んでしまったので、先にレビューします。 『禁断の凹果実』(バーバラ片桐) 先月末に発売されたばかりのこちら、『禁断の凹果実』(すでに電子書籍も出版されている...
レビュー

『ケンブリッジをふたたび離れ』(楢川えりか)

第2回令和BLグランプリ&第6回A-1グランプリ開催中です。 ほとんどの作品が、Amazon kindle unlimitedで読むことができるので、 ・この作家さんを応援したい! ・とにかく祭に参加したい! という方は、登録すると便利です...
BL

偽りの魔法は愛にとける(6)

<<はじめから読む! <5話  定時の午後五時。メロディーが鳴り始めるやいなや、海老沢は作業中のデータを保存して、いそいそと帰り支度を始める。  チームが若手主体のため、経験の浅い人間にこの仕事は託せない、と抱え込み、残業することも多かった...
BL

偽りの魔法は愛にとける(5)

<<はじめから読む! <4話  元はバーとして営業していた店舗は、「ステラ」より少し広い。カウンター席は六席。テーブル席の用意もある。カジュアルな雰囲気で、一見の客も入りやすく、それでいて大人の社交場であるバーの空気感を壊さないように工夫が...
BL

偽りの魔法は愛にとける(4)

<<はじめから読む! <3話  久々の飲酒で痛む頭を押さえながら目覚めた、翌土曜日。気怠い身体をソファにだらりと預けた海老沢の手には、昨夜ママから渡された、魔法のキャンディーの瓶がある。  一つ舐めれば、三時間は二十歳の頃の姿になれる。昔の...
インディーズ小説・漫画

『届かない祈りと不死者たちの狂詩曲』(七条楓華)

本日8月2日より、イーデスブックス様主催のイベント開催中です。 今回は参加していませんが、読み手として応援したいと思います。明日から読み始めます。面白そうな作品ばっかりだ~! 『届かない祈りと不死者たちの狂詩曲』 ということで、気の向くまま...
BL

偽りの魔法は愛にとける(3)

<<はじめから読む! <2話 「本当は、入る気でいたんだよ。でも、中から若い女の子が出てきて、怖気づいちゃったんだ」  若さは男女限らず、恋愛における一種の武器だと海老沢は思う。恋で深手を負ったことがないから、失恋しても吹っ切れるのが早い。...
BL

偽りの魔法は愛にとける(2)

<1話  東京に就職してよかったことは、田舎とは違い、ゲイコミュニティへの参加が比較的容易なことだ。  いわゆる「二丁目」と言われる界隈以外にも、飲み屋街のはずれにはひとつふたつ、ゲイが多く集まる店がある。インターネットで少し調べれば、簡単...
BL

偽りの魔法は愛にとける(1)

名刺サイズのショップカードとスマホの地図を見比べる。  ここだ、と看板を見上げる海老沢えびさわの髪の毛を、生温い風が揺らした。  真鍮製のドアノブがついた扉は、レトロな重厚感が漂っていて、店に流れた月日を感じさせる。店主はまだ若く、まだ二十...
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