「黒狼宰相は白銀の皇子を執愛する」(魚形青)

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レビュー

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「黒狼宰相は白銀の皇子を執愛する」(魚形青)

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魚形青先生、待望の二作目は、中華モフモフBLです。

デビュー作のレビューはこちら。中世風西洋ファンタジー世界のオメガバースものです。

雪明は皇帝の第七皇子として生まれたが、母が後宮入りしなかったこともあり、地方で大好きな本に囲まれて暮らしている。
実家の本屋を手伝いながらのんびりしていたところ、黒い狼の耳と尾をもつ若き宰相・天宇が現れ、新たな皇太子候補の一人として、雪明にも招集がかかったと説明をする。
庶民暮らしのため、自分には縁のないことと思いつつ、宮殿へ。
天宇はその気のない雪明を皇帝にすると主張する。

狼人が支配する国で、雪明の父である皇帝も立派な白銀の耳と尾を持っていますが、表紙を見ると(おみ足すらりと美しい!)雪明は人間、ですよね。
後継者争いで狼人だった皇太子と第二皇子が両方とも死んでしまい、残る皇子は普通の姿の者ばかり。
皇帝も病に伏していて、意識がない状態が続いており、新たな後継者を指名することができないため、祭りのときに秘密の儀式を行うことで、狼人に神変した皇子が後継者に・・・・・・

いやいや、そんなことで決めていいのかよ!
狼人なら為政者の素質がなくてもいいんかい!?
天宇以外のお偉いさん(頭でっかちお貴族様)は権威主義なので、狼人であることが第一なんですよね。
でも、天宇は内紛で荒れた都を復興させ、国のことを第一に考えている。口が悪くて態度もでかい宰相様ですが、そういう真面目なところに好感を持ちましたね。

受けの雪明はおっとり天然美人さん。
何よりも本が好きで、旅の途中で大きな書店に立ち寄ろうとする。
あれ、他人とは思えないな・・・・・・?
我々オタクの仲間だな・・・・・・?
(そういえばデビュー作の受けも、本好きだったな)
ぽやぽやしているだけかと思いきや、慈悲深い性格や賢さ、素直さを天宇に認められて、次の皇帝に猛プッシュされ困惑するも、きちんと仕事はこなすいい子です。

雪明が反発しつつも、気安い口調で話しかけてきて他の連中から守ってくれる天宇に惹かれていく様が綴られています。
お忍びデート(女装)などで素の天宇を知っていくのがよかったです。

秘密の儀式ので雪明は、「そこまでして僕を神変させて、皇帝にしたいのか!」と思うけれど、天宇のことちゃんと見て!
どう考えても、「雪明可愛い愛しい」しか言ってないぞ!!

その後ふてくされいじけ、傷心した雪明は逃げ出しますが、そこはほら、何でもお見通しの天宇さんですから。
罠を仕掛けて雪明を捕まえます。
この辺りは本編でどうぞ。

もふもふしている雪明も、もふもふしていない雪明も、なんなら狼そのものの雪明も、さらにはつけ耳もふもふで女装した雪明も楽しむことができるので、受けを可愛がりたいタイプの人には一石何鳥にもなってオススメです。

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