ライト文芸

スポンサーリンク
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【44】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから<【43】 大輔と渚に、一緒に帰宅した。家にいた母は、「おかえり」と同時に、目を丸くした。 僕が外出してからも、度々思い出しては泣いたのだろう痕跡が、ありありと残っている。ふたりをもてなそうとして動...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【43】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから読む<【42】 呼吸が整ったところで、僕は母に、「もう大丈夫だから」と言い残して、大輔のところへ行くと告げた。 行先を言うなんて、学校で指導されたときには、小学生みたいだと思った。けれど、このセリフ...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【42】

<<<はじめから読む!<【41】 予定通り、一日で退院した。母が迎えに来てくれて、僕はスマートフォンを彼女に渡す。いっそのこと壊してしまえれば、と思ったが、自分の金で買ったものではないから、気が引けた。 家に着いてからも、あれこれと世話を焼...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【41】

<<<はじめから読む!<【40】第五話 切っては紡ぎ、紡いでは切り 意識をなくした僕は、病院に運ばれた。 目が覚めたとき、見慣れない天井なのに、嗅ぎ慣れた匂いがしたのは、毎月姉の代わりに通っている病院だったからだ。「紡!」 目の端に入った両...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【40】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【39】 遠藤の事件は、学校でも問題として取り上げられた。 夏休み中にも関わらず、緊急の全校集会を開き、「出かけるときはどこに誰と行き、何時に帰宅するか必ず告げること」という、小学生にもイマドキし...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【39】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【38】 一週間ぶりの店は、相変わらずだった。埃っぽくなったりもないので、僕の存在意義がいよいよ危うい。徹底して掃除をしてやろう、と箒を手に取る。 文化祭の準備で学校に行く以外にも、大輔に連行され...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【38】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【37】 もうちょっといけば暴力、というレベルの八つ当たりからどうにか逃げだし、僕は教室を出た。 遠藤は、まだ戻ってきていなかった。本当に先生に捕まっている可能性はある。何せ彼女は、断れないタイプ...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【37】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【36】 我が高校の文化祭は、九月が始まってすぐ開催される。始業式が一日、文化祭はその週の土日。したがって、夏休みも返上して準備をしなければならないという、少々面倒な学校であった。 もちろん、強制...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【36】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【35】 今日は図書館での読書に熱中しすぎて、夕方になってしまった。糸屋に寄る時間もなく、すぐ夕飯だ。まっすぐ帰宅することにして、夕暮れの道を歩いていた。 太陽は、季節によって印象に残る時間帯が違...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【35】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【34】 糸屋からの帰り道に、たまたま肉のフジワラの前を通りかかると、大輔がひらひらと手を振ってきた。傍らには渚の姿もある。糸を買って帰った彼女のことを思い出して、僕は会釈をして通り過ぎようとした...
スポンサーリンク