バディ

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レビュー

獣はかくしてまぐわう(沙野風結子)

11月本を読了するまでは次の本買えない。っていうか普通に金欠で買えない。(WESTのチケット当たりますように!:当落日まだ)「獣はかくしてまぐわう」(沙野風結子)「獣はかくして交わる」の続編です。【あらすじ】東界連合壊滅という目的の一致で繋...
ライト文芸

断頭台の友よ(98)

<<はじめから読む!<97話 長い祈りが終わり、ようやくオズヴァルトは処刑台への階段を登り始める。一歩一歩、神へと近づく道を踏みしめるように歩く。 自分の正義に酔いしれる男は、目の前に現れた珍妙な器具を見て、目を丸くした。憧れの処刑人に首を...
ライト文芸

断頭台の友よ(97)

<<はじめから読む!<96話 オズヴァルトの処刑の日は、雲ひとつない晴天であった。窓越しに彼の目と同じ色の空を見上げてから、クレマンは仮面を身につけた。 親友だった男を地下牢から出し、馬車に乗せる。オズヴァルトは富裕層とはいえ、平民である。...
ライト文芸

断頭台の友よ(96)

<<はじめから読む!<95話 オズヴァルトは残念ながら、狂人の顔をしていない。青い目は曇りひとつなく澄み切っていて、尋問官たちを戦慄させた。誰がどう見ても正気の顔で、狂った倫理観を述べるのが、薄ら寒くなるほど恐ろしい。 首を斬ることに固執し...
ライト文芸

断頭台の友よ(95)

<<はじめから読む!<94話 オズヴァルトはおとなしく、罪を認めた。尋問の際には、クレマンも黒衣を纏い立ち会った。当然、正体がばれないように無言である。 罪、とは思っていないのかもしれない。彼は以前、処刑人の職務の素晴らしさについて熱弁を振...
ライト文芸

断頭台の友よ(94)

<<はじめから読む!<93話 深夜、というにはまだ早い時間であった。目を閉じたまま、数時間が経過していた。 クレマンの寝室のドアが、音を立てた。わざと蝶番は錆びさせた。どんなに注意をしていても、ギギ、と不快な音がする。普通の侵入者は慌てるだ...
ライト文芸

断頭台の友よ(93)

<<はじめから読む!<92話 オズヴァルトを家に招くことにしたのは、それから十日後のことだった。 どうぞ、と招き入れるなり、彼は挨拶もそこそこに閉口した。診療所も一時閉め、引きこもっていたクレマンの心を表すように、部屋の中も荒れ果てていた。...
ライト文芸

断頭台の友よ(92)

<<はじめから読む!<91話「どうして・・・・・・!」 殺されたのは、クリスティンであった。クレマンが引き取りたいと申し出てから、わずか三日後。関係がないと言い切りたかったが、できなかった。 首斬鬼の犠牲者は、自殺志願者だ。クリスティンは、...
ライト文芸

断頭台の友よ(91)

<<はじめから読む!<90話 待ち合わせの療育院前に辿り着いたクレマンは、おかしな様子に顔を顰めた。 行き慣れた牢獄にも似た、堅牢だが粗末な造りの建物は、時折入院患者が発狂して叫ぶ声が聞こえるものの、普段は静謐な環境である。働いている職員も...
ライト文芸

断頭台の友よ(90)

<<はじめから読む!<89話「何が仕方なかった、だ! 君は知っていただろう!?」 アリス殺しの犯人を捕まえるために協力をしてくれたクリスティンは、しっかり喋っていた。知能の遅れも見受けられなかった。喋りは幼く、肉体的な発達も平均より遅かった...
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