バディ

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ライト文芸

断頭台の友よ(98)

<<はじめから読む! <97話  長い祈りが終わり、ようやくオズヴァルトは処刑台への階段を登り始める。一歩一歩、神へと近づく道を踏みしめるように歩く。  自分の正義に酔いしれる男は、目の前に現れた珍妙な器具を見て...
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断頭台の友よ(97)

<<はじめから読む! <96話  オズヴァルトの処刑の日は、雲ひとつない晴天であった。窓越しに彼の目と同じ色の空を見上げてから、クレマンは仮面を身につけた。  親友だった男を地下牢から出し、馬車に乗せる。オズヴァ...
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断頭台の友よ(96)

<<はじめから読む! <95話  オズヴァルトは残念ながら、狂人の顔をしていない。青い目は曇りひとつなく澄み切っていて、尋問官たちを戦慄させた。誰がどう見ても正気の顔で、狂った倫理観を述べるのが、薄ら寒くなるほど恐ろし...
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断頭台の友よ(95)

<<はじめから読む! <94話  オズヴァルトはおとなしく、罪を認めた。尋問の際には、クレマンも黒衣を纏い立ち会った。当然、正体がばれないように無言である。  罪、とは思っていないのかもしれない。彼は以前、処刑人...
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断頭台の友よ(94)

<<はじめから読む! <93話  深夜、というにはまだ早い時間であった。目を閉じたまま、数時間が経過していた。  クレマンの寝室のドアが、音を立てた。わざと蝶番は錆びさせた。どんなに注意をしていても、ギギ、と不快...
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断頭台の友よ(93)

<<はじめから読む! <92話  オズヴァルトを家に招くことにしたのは、それから十日後のことだった。  どうぞ、と招き入れるなり、彼は挨拶もそこそこに閉口した。診療所も一時閉め、引きこもっていたクレマンの心を表す...
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断頭台の友よ(92)

<<はじめから読む! <91話 「どうして・・・・・・!」  殺されたのは、クリスティンであった。クレマンが引き取りたいと申し出てから、わずか三日後。関係がないと言い切りたかったが、できなかった。  首斬鬼...
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断頭台の友よ(91)

<<はじめから読む! <90話  待ち合わせの療育院前に辿り着いたクレマンは、おかしな様子に顔を顰めた。  行き慣れた牢獄にも似た、堅牢だが粗末な造りの建物は、時折入院患者が発狂して叫ぶ声が聞こえるものの、普段は...
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断頭台の友よ(90)

<<はじめから読む! <89話 「何が仕方なかった、だ! 君は知っていただろう!?」  アリス殺しの犯人を捕まえるために協力をしてくれたクリスティンは、しっかり喋っていた。知能の遅れも見受けられなかった。喋りは幼...
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断頭台の友よ(89)

<<はじめから読む! <88話  マイユ邸に行くのはそういえば、久しぶりのような気がした。  捜査のためにいくつもの金持ちの屋敷を訪れたし、何ならギヨタンとの会合のために城にまで呼ばれたが、オズヴァルトが暮らす館...
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