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次に歌うなら君へのラブソングを(5)

<<はじめから読む! <4話  男――花房は、最低でも週に三回は、駅前で弾き語りをしていた。帰りに彼の歌を聞くことが、司の楽しみになっていた。観客はいたりいなかったり。通りすがりの一見客ばかりの中、常連になっていた司のことを、彼も認知してい...
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次に歌うなら君へのラブソングを(4)

<<はじめから読む! <3話  二十四歳。新卒一年目はどうにかなった精神力は、二年目になって急激に摩耗していた。何もかもが初めてだった新卒時よりも、勝手がわかってきてからの「なんかこれ、おかしくない?」の方が、辛い。  別に、やりがいや夢を...
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次に歌うなら君へのラブソングを(3)

<<はじめから読む! <2話  六月一日付で、花房はなふさ一里いちりは司の教室に配属された。小さな教室だから、社員は室長の司と、花房のふたりきりだ。 「蓬田先生。こちら、花房先生」  上長である湧田がわざわざ花房を連れてきた。  初対面の感...
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次に歌うなら君へのラブソングを(2)

<<はじめから読む! 『その新人、花房はなふさ先生っていうんだけどさ、社長の甥っ子なんだよね』  案の定、終電滑り込みコースになった司は、湧田の言葉を反芻しながら歩みを速めた。  五月も半ばを過ぎ、日中は真夏と紛うほどの暑さの日も少なくない...
次に歌うなら君へのラブソングを

次に歌うなら君へのラブソングを(1)

電話の向こうの声が、一瞬静まった後に、キンキンと甲高く響いた。 『じゃあ先生は、うちの子がずる休みをしたって言いたいんですか!?』  だからそうだって言ってんだろ。  反射的にそう受け答えしたくなる気持ちをぐっと堪えて、司つかさは下手に出る...
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重低音で恋にオトして(16)

<<はじめから読む! <15話  長い夏休みが終わり、十月。キャンパスはいよいよ秋めいてきて、もう一枚、上着を持ってくるべきだったな、と敬士はくしゃみをした。 「フツーはガイダンスだろ……がっつり講義しやがって」  冬学期一発目の講義から、...
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保護中: 重低音で恋にオトして(15)

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保護中: 重低音で恋にオトして(14)

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保護中: 重低音で恋にオトして(13)

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重低音で恋にオトして(12)

<<はじめから読む! <11話  そんなに心配なら、現場に立ち会えばいい。  和音の誘いに乗って、初めて収録部屋に入った敬士は、カメラに映らない物陰で、居心地悪くぽつんと立っていた。  不安に視線をさまよわせていると、響一と目が合う。彼は「...
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