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次に歌うなら君へのラブソングを(15)

<<はじめから読む! <14話  そのあとのことは、あまり覚えていない。警察署で取り調べを受け、非行少年として補導されかけた子どもを庇い、その親に引き渡した。河原の母は泣いて息子の無事を喜んだし、鈴木の母は息子の頭を問答無用でぶん殴った。 ...
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次に歌うなら君へのラブソングを(14)

<<はじめから読む! <13話  名乗ることも忘れていた母親を落ち着かせて話を聞いた。彼女は河原の母親で、残業を終えて帰宅したところ、息子が家にいないと泣いて訴えた。  部活と勉強の両立を目指し、滅多に塾を欠席することもない河原だが、司は彼...
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次に歌うなら君へのラブソングを(13)

<<はじめから読む! <12話  自分が花房の夢を妨げてしまった。その事実に、夜も眠れないほど悩んだ。  同じ教室で、いずれは室長として切磋琢磨したい。自分の密かな夢は、花房の夢を踏みにじった上にしか成立しないのだと、改めて思い知らされる。...
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次に歌うなら君へのラブソングを(12)

<<はじめから読む! <11話 「花房先生、めっちゃくちゃかっこよかったです!」  興奮した口調、拳を握って振り上げるのは菊池だった。すでに生徒を見送り、電話営業もできない時間帯だから、今日の仕事のまとめと明日の準備をのんびりとやっている。...
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次に歌うなら君へのラブソングを(11)

<<はじめから読む! <10話  一度倒れたことで、花房は吹っ切れた。  休日出勤の代休もしっかり取るようになったし、授業前にはおにぎりや菓子パンを頬張って、エネルギー補給をしてから臨む。急いで飲み込もうとしている姿を見て、「ゆっくり食えっ...
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次に歌うなら君へのラブソングを(10)

<<はじめから読む! <9話  朝六時に鳴り出したスマホのアラームを、開始三秒で止めることに成功した。寝室は静かで、司はホッとする。  台所を借りて、朝食を作った。起きたときに少しでも食べてもらえればいい。  ハムと卵、レタスのサンドウィッ...
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次に歌うなら君へのラブソングを(9)

<<はじめから読む! <8話  自分が入れる授業は入り、どうしても無理なところは今日は出勤していないアルバイトに急遽来てもらい、なんとか事なきを得た。授業中は花房を沢村に任せ、おかげで彼女も残業になってしまった。  頭を下げると、彼女は司の...
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次に歌うなら君へのラブソングを(8)

<<はじめから読む! <7話  花房を見守っていた司だが、そうはいっても、彼もいい年をした成人男性である。当然、手のかかる子どもたちを多数抱えている状況で、そこまで注意していられるはずもない。  顔を合わせてはちゃんと食べているのか、寝てい...
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次に歌うなら君へのラブソングを(7)

<<はじめから読む! <6話 「蓬田先生、お時間いいですか?」  丁寧な口調は声音も朗らかで、司は一瞬、呆けてしまう。「お前誰だ?」が顔に出ていたようで、花房は途端に、うろんな顔つきになる。慌てて取り繕って、「大丈夫」と笑うと、彼は気にした...
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次に歌うなら君へのラブソングを(6)

<<はじめから読む! <5話 「えー? 歓迎会開いてもらってないのー? ダメじゃないか、蓬田先生。新人を受け入れる、その姿勢が大事なんだから」  折しも、今日は土曜日。明日はテスト対策の特別授業も入っておらず、普通に休みであることを告げると...
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