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ライト文芸

断頭台の友よ(69)

<<はじめから読む! <68話 「こっちこっち!」  野次馬に紛れようとも、見失いようがない長身に、クレマンは軽く手を振り近づいた。 「オズヴァルト」 「クレマン、どうしてこんなところに? 何かあったのか? なんだかすごく、物々しい雰囲気だ...
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断頭台の友よ(68)

<<はじめから読む! <67話 「クリスティンちゃんは、いくつ?」 「十歳」  それにしては、幼い。幼すぎる。閉じた世界で過ごしているとはいえ、五歳か六歳の幼児でも、もう少し分別がある。特に都会の子供ならば。 「クリスティンちゃんは、アリス...
ライト文芸

断頭台の友よ(67)

<<はじめから読む! <66話  クレマンは再度、遺体を眺める。イヴォンヌもずいぶん細いと思っていたが、それでも彼女はまだ、好きな物はきちんと食べていたからましだったのだと少女の亡骸を見て思った。明らかに栄養が足りていない。  先日行った東...
ライト文芸

断頭台の友よ(66)

<<はじめから読む! <65話 「どうなってやがる!」  同僚が叫んだ。クレマンはあまりの大きな声に一度びくりと肩を震わせる。驚きはしたが、完全に同意であった。  何せ、三日と開けずに孤児院で殺人事件が立て続けに起きたのだ。前回の乳児殺しは...
レビュー

恋するヒマもない警察学校24時!!(楠田雅紀)

戦う男のBL小説月間(?)・その1! 「恋するヒマもない警察学校24時!!」(楠田雅紀) ↑Amazonに飛びます 幼なじみ×再会モノに職業×学校を加えるという、プリンアラモードみたいな作品(?)。 警察学校といえば、 ドラマを思い出します...
レビュー

花のオメガと溺愛王子~いとし子と運命のつがい~(葵居ゆゆ)

今年もあと2か月くらいですね。今月もBL小説を読んでレビューします。 「花のオメガと溺愛王子 ~いとし子と運命のつがい~」(葵居ゆゆ) ↑Amazon電子書籍ページに飛びます。 昔からハーレクイン・ロマンスとBL小説ってどこか似たようなもの...
ライト文芸

断頭台の友よ(65)

<<はじめから読む! <64話 「君」  突っ立っているだけだった医師見習いの青年に、クレマンは言った。 「他の職員に、聞いてきてくれないか」  昨夜、赤ん坊の夜泣きが聞こえたかどうか。それから、夜中に目が覚めることがあったか。普段の寝つき...
ライト文芸

断頭台の友よ(64)

<<はじめから読む! <63話  医者は呼ばれていたが、クレマンよりも若い男で、その師は外科的治療しか教えていないらしい。彼らは具合が悪いときは瀉血だ! という悪い病気にかかっている。  刃の薄い手術用ナイフを取り出した瞬間に、クレマンは思...
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断頭台の友よ(63)

<<はじめから読む! <62話  クレマンはあまりの凄惨さに吐き気を覚えた。死体には慣れている。大人の死体には。  血の海の中にごろごろと転がるのは、人形ではない。つい数時間前までは生命を宿していた抜け殻だ。クレマンは吐き気を堪えて、死体の...
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断頭台の友よ(62)

<<はじめから読む! <61話  せっかく手に入れた手がかりであったが、犯人まで到達できなかったことに、クレマンは憤った。  あれから平謝りに徹したクレマンを、司祭は快く許した。傷は他国の戦争に参加したときに負ったもので、それが原因で傭兵を...
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