オメガバース

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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(17)

<<はじめから読む! <16話  何度かの挫折を経て、日高がようやく最初の一冊を読み終えたのは、二週間後のことだった。 読書家の親友ならば、一日どころか一時間で読了してしまうかもしれないが、初めてまじめに読書に取り組んだ日高にとっては、読了...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(16)

<<はじめから読む! <15話  意気揚々と助っ人を請け負った早見だが、彼もまた、ゲーム初心者だった。 「待て。どうして逆にいくんだ!?」 「早見さん、それ違う! それ俺! 早見さんは緑の方!」  一緒になってステージから落下する。 「あー...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(15)

<<はじめから読む! <14話  軽快な音楽のあと、すぐに爆破音がして、悲しげなメロディーに切り替わった。 「あ~! また死んだっ!」  早見がくれたゲーム機をインターネットに繋いで、ランキング上位のゲームをいくつかダウンロードした。日高で...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(14)

<<はじめから読む! <13話 「一緒にご飯を食べてみて、どうでしたか?」  日高との約束は、朝と夜の二回だった。昼は仕事が立て込んでいれば、彼は部屋から出てこない。 これまでは、食べずに過ごすことも多かったようだが、日高は自分のついでに用...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(13)

<<はじめから読む! <12話 「貸してください」  簡易な工具を早見の手から取り上げ、説明書を一読する。そして、ひとりでさくさくと組み立てていく日高に、早見は感心していた。じっと手つきを見つめられ、悪い気はしない。 「器用なものだ」 「こ...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(12)

<<はじめから読む! <11話 「日高。ちょっと」  今日は家政婦と宅配と両方が来たので、部屋に鍵をかけて閉じこもっている時間が長かった。家政婦が仕事をしている間、ベッドの上で小さくなって、息を潜めていた。  外で、「こちらのお掃除、最近し...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(11)

<<はじめから読む! <10話  人の気配がある食卓を、日高は早見に拾われてから、久しぶりに味わっている。  母が生きていた頃も、日高はひとりで食事を摂っていた。支度はかろうじてしてくれたものの、勝手に食べろと放置されていた。美味しいと告げ...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(10)

<<はじめから読む! <9話 はっと目を覚ましたときには、すでに窓の外が暗かった。開きっぱなしになっていた本は、改めてサイドテーブル代わりにも使えるチェストの上に置かれていたし、身体には毛布がかけられていた。  しまった!  居候させてもら...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(9)

<<はじめから読む! <8話  コテージには、テレビすらない。 せめて本棚の中に漫画でもあればと探してみたが、一冊もなかった。表紙から「お」と思ってページを開いてみたが、中身は活字だらけで、すぐに閉じてしまった。  用事があれば呼べと言って...
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平行線上のアルファ~迷子のオメガは運命を掴む~(8)

<<はじめから読む! <7話 よく本棚を見れば、雑然と突っ込んであるだけかと思った本の一部は、早見岳の名を冠した著作が並んでいる。  そう簡単に、なろうと思ってなれる職業ではない。もしも自分が小説家だったら、もっと自慢する。 これ見よがしに...
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