女子高生

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クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(85)

<<はじめから読む! <84話  文化祭後の一週間、俺は学校をサボることにした。このときばかりは、髪をピンク色に染め直しておけばよかった、と思う。白茶けた髪だと、私服でも高校生に見えてしまうが、ピンク髪なら……というところまで考えて、そもそ...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(84)

<<はじめから読む! <83話  楽屋挨拶に行く予定だったが、呉井さんは、「気分が優れないので」と辞退した。誰が見てもはっきりとわかるくらい、真っ白な顔をして涙目になっていたので、柏木は心配そうだ。 「そんなに心配なら、先に呉井さんのこと送...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(83)

<<はじめから読む! <82話  脚本は、なんてことのない話だった。いくつもの童話の主人公たちを組み合わせた、いわゆるパロディもの。さすがに受験生だからな。イチからキャラクターを練り上げて一本の舞台作品を書き上げるのは、大変だ。  なんてこ...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(82)

<<はじめから読む! <81話 「明日川、お疲れ~」  柏木は文化祭を満喫している。タピオカドリンクを片手に、もう一方に綿あめの袋を抱えている。頬にはフェイスペイントが施され、クラスTシャツも裾を結んでアレンジしている。全体的に派手だ。  ...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(81)

<<はじめから読む! <80話  注文が入れば、笑顔で「はい!」と請け負って、たこ焼きをひっくり返す。大阪人ではないが、我が家にはたこ焼き器があって、定期的にたこパが開かれる。誰とって? 言わずともわかれ。母親とだよ!  そんなわけで、俺の...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(80)

<<はじめから読む! <79話 「ああ、もう帰るところだった?」  瑞樹先輩がやってきた。結局俺たちは、彼のクラスが何をしているのか知らない。 「お疲れ様。ひとまずこれ」  疲れたときには甘いもの……と、購買横の自販機で売られている紙パック...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(79)

<<はじめから読む! <78話  石けんもできあがり、スペースのレイアウトも決まった。配布レシピの印刷もOK。いよいよ文化祭当日となった。  結局、呉井さんの家に行けたのは、最初で最後だった。静香さんに写真の少女のことを聞きたかったが、これ...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(78)

<<はじめから読む! <77話 「えっと、確かこの辺に……ああ、ありました」  振り向いた彼女の手には、数冊のフォトアルバム。  重いだろうから、と俺がアルバムを持った。そしてそのまま、隣にあるゲストルームに向かう。 「最近使っていないから...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(77)

<<はじめから読む! <76話  石けん作りは楽しかった。捏ねて、精油やはちみつなどの素材を入れて、さらに捏ねて成形する。 「なんか、幼稚園のときの粘土遊び思い出すよな」 「そうですわね」  呉井さんも同意をしつつ、石けんを形作っていく。小...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(76)

<<はじめから読む! >75話 「ようこそ、皆さん」  洋風建築の屋敷に、呉井さんがドレス姿だと錯覚した。本当は、フリルをあしらったエプロンをしているだけだった。石けんづくりへの並々ならぬ熱意から、彼女は汚れてもいいように、Tシャツとデニム...
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