年下攻め

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二週間の恋人(20)

<<はじめから読む! <19話  俊平が呼んだタクシーに乗せられた。要が自分から喋らないのはいつものことだとしても、俊平までもが無言のままでいるので、重苦しい沈黙が車内を覆っていた。   しばらく車窓を眺めていた要だったが、次第に落ち着きを...
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二週間の恋人(19)

<<はじめから読む! <18話  週末の口論――実際には、要が一方的に喚いただけだが――を経て、俊平の反応は顕著だった。まず、数学準備室に必要以上に近寄らなくなった。いないことに気がついて、要が実習生たちの臨時職員室をこっそり覗くと、文系の...
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二週間の恋人(18)

<<はじめから読む! <17話 『だよなあ。ホモなんてキモいよな。可哀想に』  そう言われて、要は困ったように笑うほかなかった。陽介に悪いと思ったが、東京でいくら噂になろうとも、彼へのダメージは少ない。それに、同級生たちも、目まぐるしく動く...
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二週間の恋人(17)

<<はじめから読む! <16話 「……そのつもりだった。俺も、陽介も」  東大に合格が決まり、要は上京した。刺激的な都会での生活に、時にはためらい、時には楽しみながら順応していった。  それでも、どこまでも真面目な学生だった要は、染まらずに...
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二週間の恋人(16)

<<はじめから読む! <15話  要はきれいだからなぁ、というのが、陽介の口癖だった。今以上に数学バカだった要の、中学時代からの唯一の親友だった。特進科に進んだ要と普通科の陽介とでは、教室のある階すら違ったが、昼休みともなれば必ず彼は、要の...
インディーズ小説・漫画

『羊は繭の夢を見る』(青虫)

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二週間の恋人(15)

<<はじめから読む! <14話  せっかくの週末なのに、どんよりとした雲が覆っていた。念のために傘を積んで、要は朝から車を走らせていた。  毎月この日だけは、たとえ平日であったとしても、要は早起きして、函館山の麓へと向かう。途中、早朝から開...
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二週間の恋人(14)

<<はじめから読む! <13話  職員室での作業を一通り終えた後、要はいつもどおり、数学準備室へと向かった。扉を開けると、がらんとした部屋が広がっていて、思わず入るのを躊躇した。  教育実習が始まる前は、これが当たり前の光景だったはずだ。俊...
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二週間の恋人(13)

<<はじめから読む! <12話  日曜日は全身に走る鈍い痛みのせいで、一日動くのが辛かった。筋肉痛が翌日に出るのは若い証だ、と自分を慰めつつ、月曜日もまだうまく動かない身体を叱咤して、出勤した。  車を停めて、そろりそろりと職員玄関へと向か...
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二週間の恋人(12)

<<はじめから読む! <11話  大沼湖畔の外周は、だいたい一周一四キロメートル、自転車で一時間強の行程だ。次第に照りつける太陽に、要の体力は削られていく。 「ほら、せんせ。あと三分の一くらいだから、頑張ろう?」  本当ならとっくに一周走り...
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