クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(77) <<はじめから読む! <76話 石けん作りは楽しかった。捏ねて、精油やはちみつなどの素材を入れて、さらに捏ねて成形する。 「なんか、幼稚園のときの粘土遊び思い出すよな」 「そうですわね」 呉井さんも同意をしつつ、石けんを形作っていく。小... 2021.07.19 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(76) <<はじめから読む! >75話 「ようこそ、皆さん」 洋風建築の屋敷に、呉井さんがドレス姿だと錯覚した。本当は、フリルをあしらったエプロンをしているだけだった。石けんづくりへの並々ならぬ熱意から、彼女は汚れてもいいように、Tシャツとデニム... 2021.05.01 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(75) <<はじめから読む! <74話 練習も首尾よくいって、土曜日。いよいよ呉井家訪問の日である。 俺は山本と待ち合わせて、学校へと向かう。事前の打ち合わせが必要だった。 「呉井の家族か、仙川先生以外の人に話を聞くことができたら、ベストだな」... 2021.05.01 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(74) <<はじめから読む! <73話 「く、呉井さん呉井さん、いったんストップして休憩しよ。な?」 慌てて作業を止めさせる。呉井さんは、はっとして俺の顔を見る。それから恥ずかしそうに、自分の彫っていた石けんを見つめる。釣られて俺も作品に目を落と... 2021.04.26 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(73) <<はじめから読む! <72話 呉井家の協議の結果、来週の土曜日に石けん作り大会の開催が決定した。それまでに山本は材料を用意することに。見本分のみなので、数はいらないが、種類はいくつか用意しておいた方がいいだろう。 「精油は、うちの母親が... 2021.04.26 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(72) <<はじめから読む! <71話 「雑貨扱いでも、原材料とか成分とか明記しなければならないし。僕たちができそうなのは……」 山本は再度、スマートフォンを弄る。 「こういうのかな」 彼が示したのは、石けんの彫刻だった。ソープカービング、とい... 2021.03.31 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(71) <<はじめから読む! <70話 九月になって、学校が再開された。変わったことといえば、俺は髪の毛を染め直すのを辞めた。ピンクをきれいに出すためにブリーチしていたので、色が抜けてもやや赤みが残っている状態だ。 新学期、教室に入ってきた呉井... 2021.03.31 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(70) <<はじめから読む! <69話 出発順は、俺たちが最後だった。そわそわしている呉井さんを、戻ってきた柏木が、「ぜんっぜん怖くなかったよ! 大丈夫!」と勇気づけている。 ひとつしかない懐中電灯は、俺が持った。細い三日月は、明かりの手助けに... 2021.03.09 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(69) <<はじめから読む! <68話 バーベキューに関しては、瑞樹先輩監修だったので、大事なかった。こんにゃくが出てきたときにはぎょっとしたが、なかなか旨かった。 呉井さんについて気づいてしまったことで、肉が喉を通らなくなるんじゃないか……っ... 2021.03.09 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説
クレイジー・マッドは転生しない クレイジー・マッドは転生しない(68) <<はじめから読む! <67話 「だろ?」 でもそれじゃダメだってことを、俺は最近、ひしひしと感じている。呉井さんの様子がどうもおかしい。いや最初から変は変だ。それとは違う方向性のおかしさに、俺は五月の遠足から、気づいていたのに放置してい... 2021.03.03 クレイジー・マッドは転生しないライト文芸長編小説