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恋愛詐欺師は愛を知らない(7)

<<はじめから読む! <6話 「なんでこんなこと……」  遼佑の呟きは独り言めいていた。薫は、彼の拘束を解くべく、粘着テープをはがしながら、詳しいことを語った。  本物の静は、初対面の合コンのときだけだったこと。その後の電話からは、ずっと薫...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(6)

<<はじめから読む! <5話  ホテルでの一件があった翌日、薫は湿布を貼った頬を押さえて、溜息をつき、教室のドアを開けた。 「はよーす」  そう声をかけると、クラスメイトたちも「はよー」「おっす」と声をかけてくる。そして彼らは一様に、薫の顔...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(5)

<<はじめから読む! <4話  二度目のデートは、薫に多大な疑問を与える結果となった。  遼佑の方から「ショッピングに行こう」と誘ってきたが、彼は何も買わなかった。じっと見つめるだけで、店員から勧められても、笑顔で首を横に振っていた。  女...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(4)

<<はじめから読む! <3話  薫の疑問は、デート当日に氷解した。待ち合わせ場所に現れた男は、とにかく顔がよかったのである。  思わずまじまじと見つめていると、「静ちゃん? 俺の顔に何かついてる?」と、男は膝を曲げて、薫の顔を下から覗き込ん...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(3)

<<はじめから読む! <2話 「そう、まるでゴキブリみたいな男よ……!」 「姉ちゃん姉ちゃん。それ、たとえがさすがに悪すぎる」  同じ男として、その相手に多少同情した。  佐伯さえき遼佑、と自己紹介した男は、顔だけの男だった。人を見る目は確...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(2)

<<はじめから読む!  事の発端は、姉の静によってもたらされた。早すぎる春休みに入った彼女は帰宅後、なぜか自室ではなく、まっすぐ薫の部屋にやってきた。  静は持っていたハンドバッグを、無言でぶん投げた。正確無比なコントロールで、ベッドに寝転...
恋愛詐欺師は愛を知らない

恋愛詐欺師は愛を知らない(1)

恋人たちがロマンティックな時間を過ごす、夜の十時。窓からは、横浜・みなとみらい地区の夜景が美しく見えるのだが、部屋の主たちには関係がなかった。  とはいえ、お互いにお互いしか見えない、などという甘い理由ではない。一人はベッドの上に転がされて...
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偽りの魔法は愛にとける(19)

<<はじめから読む! <18話  結局それから、二回した。三十八歳の肉体では、それが限界だった。最後の方はもう、喘ぐことすらできずにいた気がする。  気絶するように眠り、起きたのは夜も更けた頃で、頭がはっきりと目覚めるよりも、腹の方が起床が...
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保護中: 偽りの魔法は愛にとける(18)

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保護中: 偽りの魔法は愛にとける(17)

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