陰陽師

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レビュー

星見の皇子とかりそめの狐妻(魚形青)

勝手にひとりでモフモフKADOKAWA祭り、第二弾は平安和風×陰陽師なモフモフBLです。「星見の皇子とかりそめの狐妻」(魚形青)妖狐の血を引く陰陽師の行親は、鄙びた邸で普段は隠している白狐姿でいるのを、敵対する宿曜師派の二の宮に見られてしま...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(29)

<<はじめから読む!<28話「お前を混乱させないために、出会ったときの夢を見せていたから……気づかなかっただろう」 小さい頃のお前も可愛いな、と彼は言う。間に挟まれた「も」という文字の意味に一瞬遅れて露子は気がついて、頬が熱くなった。咳払い...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(28)

<<はじめから読む!<27話 母が死んだあの夏の日。使用人や女房達のすすり泣く声が、遠くの空まで響いていた。母は家じゅうから愛されていた。それに比べて露子は、誰からも顧みられない。 屋敷の片隅で泣いていた露子を見つけてくれたのは、年上の少年...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(27)

<<はじめから読む!<26話 塞ぎこんでいる露子の気づかぬ間に、秋と冬は過ぎていった。弥生の頃になって、露子はちょうど、一年前のことを思い出していた。 幸せだったな、と思う。父がいて、雨子がいて。結婚の話が降ってわいてきて、慌ただしく輿入れ...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(26)

<<はじめから読む!<25話 その後芳明は黙りこくって、裁きを待っていたが、露子の父は違う。どうにかして死罪を免れようと、必死になって言葉を尽くしている。だがそのいずれも、納得のできるものではない。「私だって同じ藤原の姓を引いている、始祖は...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(25)

<<はじめから読む!<24話 丑三つ時。辺りは暗い。露子は欠伸を噛み殺して忍んでいた。最も霊たちが騒ぎ、結界が弱まる時間だということで、術者が結界を破りここにたどり着くのであれば、そろそろだった。「眠いのなら、寝ていればいい」 烏の言葉に、...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(24)

<<はじめから読む!<23話 宮中での騒動は極秘裏に処理されて、露子は俊尚の邸宅に戻された。雨子もまた、実家から帰ってきている。露子の身に起きたことを聞いて、「我々のせいですわ!」と、今にも自害しそうだった彼女を、なんとか宥めた。 部屋の中...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(23)

<<はじめから読む!<22話 喉が自由になって、露子は咳き込んだ。あまりにも急なことだったので、涙が滲むほど咳き込み、忙しなく呼吸をする。 ようやく明瞭になった視界に映ったのは、巨大な化け物だった。尾が三つに分かれていて、毛皮は淡く金色に光...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(22)

<<はじめから読む!<21話 重苦しい空気を打ち破ったのは、桜花がぱん、と一度手を打つ音だった。「ひとまずこれで、終わりにしましょう? お姉様からいただいた乾菓子もありますし、何かお飲みになりませんか?」 女房を呼び出し、てきぱきと指示を与...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(21)

<<はじめから読む!<20話 結局呪われたというのは帝の狂言だった。問題はなぜ、そんなことをしたのかということだ。 桜花の隣に露子は座らされて、帝はその向かい側にいる。後宮では女が強い。へこへこしている帝なんて、朝廷にいる男たちは、見る機会...
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